これは、スゴイ!見えない物が見えてくるマイクロスコープの世界
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このコラムを書いた人
あさざわ歯科医院院長 浅澤 清隆
あさざわ歯科、院長の浅澤清隆です。
私は地域のかかりつけ医として、
また、日本口腔インプラント学会専門医として、
日本の成人80%以上が罹患しているといわれる歯周疾患に精通し、
地域の皆様のお口の中の健康向上に寄与したいと思っております。
宜しくお願い致します。
歯科顕微鏡とは?
1、術者と歯科助手が顕微鏡の視野を共有できる
2、ネクストビジョンは顕微鏡というよりも高性能な口腔内カメラ
3、アーム部分の自由度が高い
歯科顕微鏡とは?
我々歯科の業界ではマイクロスコープと言います。
小学校で使ったことがあるかもしれないあの顕微鏡の1種ですね。
顕微鏡は、とても小さな世界を見る際に、利用する道具でおなじみですが、それを歯科治療に生かしてみようということです。
従来から歯科用顕微鏡は存在していましたが、今回あさざわ歯科医院で導入するヨシダ製作所のネクストビジョン(Nextvision)というものは、今までのものとは一味違います。
簡単に言うと、顕微鏡というより、非常に高性能なカメラという位置づけになるかと思います。
1、術者と歯科助手が顕微鏡の視野を共有できる
・従来、歯科用顕微鏡は一般的な顕微鏡と同じで、レンズを覗いた人にしかその世界が見えませんでしたが、こちらは、近くのモニターに顕微鏡視野の様子を映し出すことができるため、歯科助手の方と画面を共有することができるのです。
これは非常に大きなことです。
・なぜなら、歯科治療は、歯科助手の治療補助とのあうんの呼吸で、進めることが多いため、常に歯科医師が次にどのような処置を行うか予想しながら、治療補助を行うことでスムーズに治療が進みます。
・従来の顕微鏡では、歯科医師がどのような処置を今行っているのかが、顕微鏡視野を共有することができなかったため、歯科助手側に、高度な治療補助技術が必要とされてきました。
・ネクストビジョンでは、処置の様子をモニター越しに共有することができて、スムーズに治療の補助を行うことができるようになりました。
2、ネクストビジョンは、顕微鏡というより、高性能な口腔内カメラ
・理科のお話に戻りますが、従来の顕微鏡の場合、見るための設定が複雑です。
人によって、目と目の間の距離も違いますし、目の良さも違います。
そのため、毎回使う人に合わせて、瞳孔間距離やピントを調節して使わなければなりません。
・このネクストビジョンは、顕微鏡というより、カメラなので、カメラは、撮影者によって設定を変えることはないので、非常に使いやすいです。
被写体に合わせて設定を変えさえすれば、従来の顕微鏡とほぼ同様の視野を確保することができます。
3、アーム部分の自由度が高い
・従来の顕微鏡の場合、動かせる範囲が非常に狭いため、口腔内を見る際にどうしてもミラーに映してみることが多かったのですが、ネクストビジョンは、アームの自由度が高いので、見たままの視野(直視)で治療する部分が大幅に増えました。
鏡に映して治療するというのは、鏡に映った姿を見て、文字を書くのが難しいように、慣れが必要となりますが、直視ができるようになることで、実際のまま治療を行えるため治療精度が上がります。
・以上の3点が次世代の顕微鏡とも言える、ネクストビジョンの特徴でした。
・歯の中の治療だけでなく、詰め物・被せ物の精度やインプラント手術・親知らずの抜歯などの診療技術の向上が見込めます。