以外! シニアのお口に起きていることとは? (シニア講座 ①)
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このコラムを書いた人
歯科衛生士 KN
あさざわ歯科、歯科衛生士のKNです。
むし歯や歯周病から歯を守っていく大切さをより多くの患者様に伝えられるように、日々、勉強をしていきたいと思っております。
安心して治療やクリーニングを受けて頂ける環境づくりを目指します!
◆シニアのお口におこる重要なこと ( シニア講座 ① )
こんにちは! 越前市のあさざわ歯科医院、歯科衛生士の KN です。
これからはシニアの皆さまにぜひ知って頂きたい内容を3回にしてお伝えします。
1.シニアの歯は増えています!
2.シニアはむし歯、歯周病になりやすい!
3.シニアのむし歯は手ごわい
4.知覚過敏、入れ歯の調整など
※参照:日本歯磨工業会みがこうネット
◆シニアの歯は増えています!
・「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」と、
厚生労働省と日本歯科医師会が推進している「8020(ハチマルニイマル)運動」
(80歳になっても20本以上自分の歯を保つ運動)が展開されてきました。
・現在、80歳以上で20本以上の歯を持つ人の割合は2016年には、51.2%に上昇しています。
・20本以上の歯があれば食生活にほぼ満足できるとの報告もあり、
自分の歯と口で、食事を楽しみ、元気に過ごせる方が増えています。
◆シニアはむし歯、歯周病になりやすい!
・歯が増える傾向にあるのはうれしいことですが、
近年、子どものむし歯が減っているのに、65歳以上のむし歯が増えています。
・また、歯周病は、年齢が上がるほど罹患率が上がり、症状が進行(歯肉炎から歯周炎へ)する方が増えます。
歯周病は、歯周病菌の感染によって、歯ぐきに炎症を起こし、
症状が進行すると歯の土台である歯槽骨が溶けて健康な歯が抜けてしまう病気ですが、
むし歯と違って、痛みがないまま病状が進行し、重症化してから気づくことも多く、
近年歯を失う原因の第1位は、むし歯にかわって歯周病になっています。
・抜けた歯や欠けた歯のまわりには歯垢や食べカスが溜まりやすく、
むし歯や歯周病にかかりやすくなります。
・高齢になるに従い、お口の筋肉量や筋力が低下する口腔機能の低下や、
他の病気の影響、服用する薬の影響などから、
抗菌や洗浄の役割も果たしている「唾液」の出る量が減る傾向にあります。
・その結果、口の中が乾いてしまい、細菌が増殖しやすくなりがちです。
シニア世代がむし歯や歯周病にかかりやすいのは、こうした口腔機能の低下も影響しています。
◆シニアのむし歯は手ごわい
・加齢や歯周病により、シニアになるほど歯ぐきが下がってくる方が増え、歯の根元が露出しやすくなります。
歯の根元は、エナメル質で覆われておらず象牙質が露出しているので、
むし歯になりやすく、こうした歯の根元にできるむし歯(根面う蝕)は、
進行が早く、治療が難しい場合もあります。
・また、むし歯を治療した後の詰め物や被せ物のまわりのミクロなすき間に
むし歯菌が入りこんで再発するむし歯(二次う蝕)も増えます。
これらのむし歯は、歯の奥深くに進行しやすい傾向があります。
◆知覚過敏、入れ歯の調整など
・ハグキが下がり、歯の根元が露出すると、歯がしみる「知覚過敏」にもなりやすくなります。
・歯周病やむし歯が進行する結果として、失う歯の本数が増え、
入れ歯の利用が増えますが、入れ歯は手入れを怠ると、
細菌やカビが増殖しやすく、口臭(義歯臭)の発生原因になります。
また、歯を失うとその下にある骨(歯槽骨)が吸収されて小さくなるため
入れ歯が合わなくなることがあり、咬み合わせが悪くなったり、
すき間ができて食べカスが溜まりやすくなったりするので、
定期的に歯科医院でのチェックが必要です。
◆当医院をご活用ください
お口の中の状態は、人によって様々です。
これから生涯健やかに過ごすためによく噛むことの大切さや
口腔ケア(お口の中のお手入れ)などをご紹介してきました。
ぜひご参考になさってください。
少しでも不安なことがあれば、あさざわ歯科医院にお気軽にご相談にいらしてください。
また、あさざわ歯科医院ではお体がご不自由で歯科医院にご通院できない方のために
訪問歯科診療 ( 歯科の往診 ) を承っております。 ご気軽にお問い合わせください。