こどもに歯磨き習慣をつける 最新虫歯撃退術!
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このコラムを書いた人
歯科衛生士 KN
あさざわ歯科、歯科衛生士のKNです。むし歯や歯周病から歯を守っていく
大切さをより多くの患者様に伝えられるように日々、勉強をしていきたいと思って
おります。安心して治療やクリーニングを受けて頂ける環境づくりを目指します!
こんにちは! 越前市あさざわ歯科医院、歯科衛生士のKNです。
1年間の産休を頂き、今月から復帰してきました。
5月から医院に新たに『歯科衛生士専用ユニット』が設置されました。
皆さまのご期待に添えますようクリーニングやホワイトニングなどメインテナンスや定期健診に
力を発揮できますようにがんばります!
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
□どうして虫歯になる ?
- 最近、「ちゃんと磨いているのにどうして虫歯になるんですか?」と言う質問をよく受けます。
- なので 今回は『虫歯』についてお話ししようと思います。
◆どうして虫歯になる ?
- 歯の表面はエナメル質という体の中で最も硬い組織で守られています。 また、唾液によっても守られています。 ところが虫歯菌が口の中にたくさんいると食べ物に含まれる糖を栄養にして 酸を作り出し、エナメル質を溶かして虫歯になります。
- 歯の表面に付着したプラーク(歯垢)は虫歯菌が糖と出会うことで作られる ネバネバした物質で、食べかすというよりも 『細菌の集団』です!
- プラークが作られてすぐは歯ブラシで取り除くことが出来ますが、 時間が経つとバイオフィルムという膜へと変わってきます。 バイオフィルムで覆われた歯は強い酸により歯の表面が溶け出し、 虫歯になりやすくなります。 いつも同じ所に磨き残しがあると、 その部分は虫歯になりやすくなります。
◆歯に穴があいたら虫歯 ?
- 虫歯には穴があいてない状態と穴があいている状態の2つに分類されます。 初期の虫歯は未だ穴はあいておらず、
- 歯の表面が溶け出し脱灰が起こった状態です。
- 分かりやすくいうと、歯の表面に『白斑』が見られる状態です。 痛みもないので気づきにくいですね。
◆歯に穴があいたら虫歯 ?
- このような『初期虫歯』に対しては自宅でのセルフケアと 歯科医院でのプロフェショナルケアを組み合わせることで、歯を回復させます。 一方、穴があいてしまった歯は、自然に治ることはなく治療をする必要があります。 なので 『初期虫歯』の段階での対応がすごく大切になります。 家庭での正しい歯磨きや歯科医院でのクリーニングを行い、 虫歯の進行を抑制しましょう!
◆虫歯になりやすい所は ?
- 一般的には唾液が届きにくい所は自浄作用が働きにくいので 虫歯になりやすいと言われています。年齢別にみると、 前歯が生え揃う1歳児は上の前歯くちびる側に、乳歯が生え揃う 2歳~3歳では奥歯の歯と歯の間が虫歯になりやすいです。
- なので、4、5歳になったら歯ブラシだけでなく、デンタルフロスも 使って歯と歯の間もケアする必要があります。 また、生え途中の歯は他の歯よりも低い位置に歯があり、磨きにくいので 注意が必要です。
◆こどもと大人の虫歯は違う ?
- こどもは大人以上に虫歯予防が大切です。 その理由の一つが「歯の生える時期」です。 乳歯も永久歯も生えたばかりの歯はすごく柔らかく スポンジのようなイメージです。 スポンジのように唾液中のフッ素やリン、カルシウムなどを積極的に吸収する反面、 酸によって簡単に溶けてしまうという危険もあります。 そのため、歯が生え始めてからの『2~3年は虫歯になりやすい時期』 と言われています。
- また、乳歯のエナメル質は永久歯の半分くらいと薄いので、 永久歯よりも進行が速いです。 さらに、こどもの虫歯は大人と比べて虫歯の進行による自覚情状 ( 痛い、しみるなど ) が明らかではなく、痛みを訴えるころには虫歯がかなり進行していることが多く、 治療のタイミングが遅れ、重症化することになります。
◆磨いているのになぜ ?
- 歯はとても複雑な形をしています。 特に奥歯の歯と歯の間や見えにくい面は、 ちゃんと磨いているつもりでも磨ききれていないことが多いのです。
- つまり「なんで磨いているのに虫歯になるの?」という質問に対しては 「磨いている事と磨けている事は必ずしも一致しない」 ということが挙げられます。
- 特に乳幼児による歯磨きでは効果を期待するのは難しく、 『保護者による仕上げ磨き』がとても大切になります。
- なので、歯科医院での定期検診で磨けている所、 磨けていない所を チェックすることが重要です!
◆虫歯予防・シーラント
- 奥歯にある『小窩裂溝』とよばれる溝は磨きにくく、 虫歯になりやすいです。なので、この溝をプラスチック樹脂で 一層埋めることで、溝が滑らかになり虫歯の予防が期待できます。
- しかし、『シーラント』すれば虫歯にならないという訳ではありません。 溝を滑らかにすることで歯磨きをしやすくすることが本来の目的です。
- あくまで「予防」ということを忘れずにしっかり歯磨きをしましょう。
◆虫歯予防・フッ素
- 以前お話ししましたが、フッ素には歯を強くし、丈夫な歯を作る効果があります。 ほとんどの歯磨き剤にはフッ素が含まれているので自宅でもセルフケアできます。
- 歯科医院では安全ですが『高濃度のフッ素』を塗布することが出来ますので 定期的にフッ素塗布することをおすすめしています。
◆歯ブラシの選び方・持ち方
- 虫歯を予防するうえで、歯みがきの重要性はもちろんのこと、 磨き方だけでなくどんな歯ブラシを使えばいいのかも気になりますよね。
- 3歳までの歯磨きは保護者の『仕上げ磨き』が中心になります。 『仕上げ磨き用の歯ブラシ』は、毛の部分が小さくやわらかめのもの、 持ち手から毛の部分までが少し長めのものがいいかと思います。 奥歯までしっかり届くものを選びましょう。
- 鉛筆を持つ形で歯ブラシを持ちましょう。
◆歯ブラシの選び方・持ち方
- こども用の歯ブラシは、毛の部分が小さく、 少し硬めのものがいいと思います。 1番の目的は歯磨きの習慣を作ることです。 子供でも持ちやすいように持ち手が太めのものがおすすめです。
- いかがでしたか? 「こどもに歯磨き習慣をつける最新虫歯撃退術!」 を利用した虫歯予防について理解が深められたでしょうか。
- 今回は、歯磨き習慣や定期検診の重要性ついてご説明しました。
- 他にご質問や不安なことがあれば、どんな小さなことでも、 あさざわ歯科にお気軽にご相談にいらして下さい。
- あさざわ歯科では、 “予防”を 重視しており、 お子様のための予防歯科や定期検診を行っております。
- お子さまの将来のために、小さな頃から いっしょに予防に取り組んでいきませんか!
越前市あさざわ歯科医院、歯科衛生士 の KN でした。
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