保険治療と自費治療について
◆保険治療と自費治療について
・歯科治療は、健康保険が適用される「保険診療」と、
健康保険が適用されない「自費診療」の2種類に分けられます。
これまで歯科治療を受けたことがある人であれば、初診の際に、
どちらかの診療を希望するかを聞かれた経験があることでしょう。
・ただ、一般の患者さんからすると、保険診療と自費診療の違いについて厳密にわからず、
戸惑ってしまう方も少なくないかと思います。
ここではそんな歯科治療における保険診療と自費診療の違いについて、詳しく解説します。
◆保険治療と自費治療の比較
保険治療 |
自費治療 |
|
特徴 | 最低限の機能回復を目的としているため、治療方法や治療に使う材料などに制限があります。 | 全て治療費が自己負担となる治療です。その代わりに制限が一切なく、審美性・機能性などを追求した質の高い治療を選ぶことも可能です。 |
審美性 | 見た目の問題は保険治療では疾病とは認められていません。その為、不自然になることがあります。 | 自費で使える素材の中には、周りに合わせた自然な仕上がりにできる素材が数多く用意されています。 |
機能性 | 限られた素材や方法で治療を行うため、フィット感や咬み心地などに違和感があることがあります。 | 天然歯に近い硬さの人工歯を選択することが可能です。また、使い心地の良さも求めることができます。 |
健康面への影響 | 銀歯に使用する素材が定められており、歯科金属が経年劣化によって溶け出すことで、金属アレルギーの原因になることがある。 | 生体親和性の高い素材を使った治療も選択できるため、金属アレルギーのリスクをなくすことができます。 |
費用 | 比較的、抑えることができます。また同じ治療内容であれば、どの医院でも費用は同じになります。 |
比較的、高額になります。また治療方法や素材が同じでも、医院によって費用が異なることがあります。 |
◆保険治療と自費治療の比較
・保険治療は「病気で失った機能を回復すること」に主眼が置かれています。
そのため使用できる素材や治療方法に制限があり、
使い心地・見た目の美しさ・健康面への配慮などは十分でないのが実状です。
また病気にならないために行う予防処置にも、保険は適用されません。
・これに対して自費治療は、見た目の美しさや使い心地にこだわった治療を
希望に応じて選択することができます。
治療費は全額患者さまの負担となりますが、
十分な時間と手間をかけた治療を受けることができるのです。
・費用を重視して必要最低限の治療を受けるのか、
毎日の食事や会話を快適に楽しむために歯の治療に投資をするのか。
これは、十分に検討すべき問題だと言えるではないのでしょうか。
◆当医院が自費治療をオススメする理由
・当クリニックでは、将来にわたって歯を守り続けるためにも、
患者さまに主に自費治療をオススメしています。
その理由として、自費治療を選択した場合に保険治療よりも
年間医療費を抑えられるケースも少くないからです。
・確かに詰め物・被せ物に自費治療で選択できるセラミック・ジルコニアを使用した場合、
その時の治療費は保険治療の銀歯に比べて高くなります。
しかし耐久性が高いため後に取り替えるリスクを減らすことができるだけでなく、
むし歯が再発するリスクも抑えることが可能になります。
・また予防のために定期的な通院を続けていれば、
治療自体が不要になる可能性も出てきます。
さらに病気の早期発見・早期治療に取り組むこともできるため、
気付かない間に症状が悪化しており、高額の費用を払って
難しい治療を受けなければならなくなったという事態を防ぐことも出来ます。
・このように10年後20年後を見据えた時、
患者さまの健康や生活面での快適さを踏まえ、
当クリニックでは自費治療をオススメしているのです。