間違いだった! フッ素歯磨き後の『うがい』は何回 ?
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このコラムを書いた人
歯科衛生士 MT
あさざわ歯科、歯科衛生士の MT です。
一人でも多くの方が、健康的な歯で幸せな生活を送れるよう治療に対する不安や恐怖を和らげ、安心して治療を受けて頂くために、日々勉強をしていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
◆フッ素の効果 歯磨き後の『うがい』は何回 ?
・こんにちは! 越前市のあさざわ歯科医院、歯科衛生士のMTです。
突然ですが、みなさん
『歯磨きあとのうがいは何回してますか ?』
私は以前コップにたくさん水を入れて何回もすすいでいました。
でも、それは間違いだったのです!
私は、せっかくの歯磨き粉の効果をダメにしてしまう
勿体ないことをしていました。
今日はそんな『うがい』ついてのお話しです。
◆うがいは1回で OK
・歯磨き剤には虫歯を予防する『フッ素』が含まれています。
歯磨きのあとに何回もうがいをしてしまうと
せっかくのフッ素が流れて薄まってしまいます。
フッ素の効果を残すためにも歯磨きをした後は
汚れを吐き出し、仕上げにごく少量の水で1回すすぐだけでオッケー!
そのあとはしばらく飲食せずフッ素をとどめることで効果が高まります。
・歯磨き剤の成分が口の中に残っていると体に悪いのでは?
と心配される方もいるかもしれません。
現在、日本で販売されている歯みがき剤の多くは
体に安全な濃度なので安心して使用することができます。
◆NHK ためしてガッテン!
・NHK ためしてガッテン!で
新歯みがき法としてフッ素配合歯磨き剤が紹介されました。
・番組によると、なんと!4~5回お口をゆすぐと
大切なフッ素がほとんど洗い流されていたのでした!!
◆フッ素のチカラ
・虫歯は虫歯菌が糖を食べて酸をつくり、
これが歯の成分であるハイドロキシアパタイトを溶かすことによって起こります。
これを『脱灰』とよびます。
・しかし、通常は噛むと唾液が出てきてお口の中が中和され、
溶け出したミネラル (カルシウム・リン)が、歯の中に戻ります。
これを『再石灰化』とよびます。
・再石灰化の時に歯の表面にフッ素があると
歯の修復が効率的にすすみ、歯の表面が硬くて溶け出しにくい構造になり、
結果的に虫歯に強くなります!
これがフッ素がむし歯予防に良いと言われる理由なのです!
・現在のこどもの虫歯の数が減少してきたのは
フッ素予防が定着してきたためと言われています。
フッ素ってすごい!!
◆フッ素濃度の高い歯磨き剤
・では、歯磨き剤はどのようなものを選びましょうか
・2017年3月から日本では、予防先進国スウェーデンに見習って
フッ素が1500ppmを上限として配合された
高濃度フッ素の歯磨き剤の販売が許可され、
歯科医院や薬局などでも購入できるようになりました。
・小さなお子さんには低濃度のものを使用しましょう!
◆特に寝る前はフッ素を残そう
・寝ている間は唾液の量が少なくなるため、お口の中の細菌が増殖しやすいです。
・一方で寝ている間は歯磨きによって歯の表面につけた
フッ素がその後の食事などで失われることなく
お口のなかにフッ素を長く留めておくチャンスでもあります。
・就寝前はフッ素入りの歯磨き粉で磨き、
うがいを少なくしてフッ素を歯の表面に残すと効果的ですね!
・うがいを少なくするだけで虫歯予防が効果的にできるのなら
今日から実践するしかありません!
ぜひ歯磨き粉のフッ素を上手に使ってくださいね!
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