【歯周病改善の決め手】歯間ブラシの正しい使い方と選び方!
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このコラムを書いた人
歯科衛生士 MT
あさざわ歯科、歯科衛生士のMTです。一人でも多くの方が、健康的な歯で幸せな生活を送れるよう治療に対する不安や恐怖を和らげ、安心して治療を受けて頂くために、日々勉強をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願い致します。
こんにちは! 越前市あさざわ歯科医院、
歯科衛生士のMTです。
みなさん!先日 「歯をしっかり磨いているのに、
歯周病になってしまった!」そんなお悩みの方が
いらっしゃいました。
実は、虫歯や歯周病を予防するためには、
歯ブラシのケアだけでは足らないのです!
そこで今回は、 『歯間ブラシの正しい使い方と選び方』
について詳しく書いて行きたいと思います。
【歯周病改善の決め手】歯間ブラシの正しい使い方と選び方!
「歯をしっかり磨いているのに、虫歯や歯肉炎に
なってしまった」そんなお悩みを抱えている方も
いるのではないでしょうか。
しっかり歯垢除去をして虫歯や歯周病を予防する
ためには、歯ブラシだけのケアでは足りません。
「歯間ブラシ」は、歯ブラシでは届かない歯と歯の
隙間のプラーク(歯垢)を除去してくれるのです!
「歯間ブラシの使い方」をしっかりとマスターし、
健康な歯と歯茎を保つために役立てて下さい!
◆1.歯間ブラシの正しい使い方
1-1歯間ブラシを使った方が良い理由
虫歯になりやすい部分は大きく分けて3カ所です。
① 奥歯の噛み合わせ部分(大臼歯の溝)
② 歯と歯の隙間
③ 歯と歯茎の間
歯ブラシは歯の表面の汚れを取るのに適していますが、
歯と歯の間や、歯と歯茎の間には毛先が届きにくく、
きれいに汚れを落とすことはできません。
歯ブラシだけのお手入れでは、60%程度
しか汚れを落とせないことが分かっています。
歯と歯の間はデンタルフロス、歯と歯茎の間は
歯間ブラシで汚れを落としていくことが必要で、
歯ブラシと併用することにより、プラークを
90%以上も除去することが可能なのです。
1-2歯間ブラシの種類
≪ブラシの形≫
① ストレート(まっすぐ)
② テーパー(逆三角形)
③ バレル(楕円形)
大きく分けると、「ストレート」、「テーパー」、「バレル」
という3種類の毛先があります。
ドラッグストアなどのほとんどは歯間ブラシの毛先が、
ストレートと呼ばれるブラシがまっすぐのタイプです。
安価で手に入るのがメリットです。テーパーはブラシが
逆三角形に バレルはブラシが楕円状になっています。
歯と歯茎の隙間に対する清掃能力が高いのは、
テーパーやバレルタイプになりますが、
テーパーはブラシが逆三角形という形から、
先端部分が細く下部が広がっているため、入る時は
良くても引き出す時に引っかかる人がいます。
そういう方にはバレルタイプがおすすめになります。
≪持ち手の形≫
① ストレート(持ち手がまっすぐのもの)
② カーブ(持ち手がカーブしているもの)
③ アングル(持ち手がL字になっているもの)
歯間ブラシの持ち手の柄も色々な形があります。
大きく分けると、まっすぐの「ストレートタイプ」、
若干柄がカーブしている「カーブタイプ」、
L字になっている「アングルタイプ」です。
こちらもストレートが安価で、
他のものは若干高めになります。
前歯など、垂直に歯間ブラシを入れられる場所は
ストレートタイプで問題ありませんが、 奥歯など
垂直に入れることができずに隣接する歯にブラシが
当たってしまう場合には、カーブタイプやL字タイプを
使用することでスムーズに入れることができます。
《ワイヤーの素材》
ブラシ部分であるワイヤーの素材には、
主に金属製とシリコンなどのゴム製があります。
金属は清掃能力が高い反面、慣れていないと
使いづらく、誤った使い方をすることによって
歯や歯茎を傷つけてしまう場合があります。
≪サイズ≫
歯間ブラシのサイズには、7段階あります。
健康な歯茎は0.8mm±0.22mmといわれ、
ご自身の歯の隙間のサイズに合わせて
歯間ブラシのサイズを選ぶ必要があります。
- 4S:0.5mm
- 3S:0.8mm
- SS:0.8-1.0mm
- S:1.0-1.2mm
- M:1.2-1.5mm
- L:1.5-1.8mm
- LL:1.0-2.0mm
1-3歯間ブラシの使い方の手順
① スペースをつくる
口を閉じ気味にし、柄の部分で頬の内側を
押し広げるようにしてスペースをつくります。
1-3歯間ブラシの使い方の手順
② 歯間ブラシの先端を斜め上 (下顎の場合)
に向けて挿入
歯ぐきを傷つけないよう、歯間ブラシの先端を
斜め上に向けるようにして挿入します。
1-3歯間ブラシの使い方の手順
③ 2,3回動かして歯垢を落とす
しかっりブラシを水平にして、歯と歯ぐきの境目に
沿わせて 2,3回動かし歯垢を落とします。
1-3歯間ブラシの使い方の手順
④ 内側からも清掃
外側だけでなく、内側からも清掃すると、
より効果的です!
※参照:Lidea(LION)
◆歯間ブラシを使用する際の「ポイント」は
1. 無理には入れ込まない
歯と歯の隙間が狭く、挿入しにくい場合は無理に
入れないようにしてください。歯や歯茎を傷めたり、
ワイヤーの曲がりや折れの原因になったりします。
2. 出血が続く場合は、歯科医師に相談
歯茎の状態によっては、使い始めの時に出血する
ことがあります。もしも出血が続くようであれば
使用を控えて歯科医師に相談してください。
3. 歯並びがそろっていない場所は念入りに
特に歯並びがそろっていない場所は、ハブラシの毛
先が届きにくく汚れが取れていないことも多いので、
念入りに清掃しましょう。
◆ 1.歯間ブラシの正しい使い方
1-4歯間ブラシはいつ使うべきか
夜、歯磨きをする前に使うのがおすすめです。
歯間ブラシは、デンタルフロス同様歯ブラシを
終えた後に使う方が多いかもしれません。
また、歯間ブラシが歯垢除去に効果がある
からといって、一日に何度も使ってしまうと、
逆に歯肉を傷つけてしまい、歯茎を押し下げて
しまう場合があります。
◆ 歯間ブラシの交換時期は?
金属の歯間ブラシならば一週間ごと、
シリコン製ならば使い捨てが基本です。
歯間ブラシはワイヤー部分を曲げて使うと
いう物もあり、稀に歯茎の中でワイヤーが
破折してしまうケースがあります。
Q.どうして歯肉から血が出るの?
A.ブラッシングで血が出るのは、歯肉を傷つけているせいだ
と思われがちですが、実は歯肉に炎症があるためです!
図1のように、歯と歯肉の境目に細菌のかたまりである
歯垢(プラーク)が溜まると、自分の体を守るために
毛細血管が広がり、白血球が集まって来ます。歯肉が
赤く腫れて見えるのはこのためです。
またこれは細くて弱い血管なので、
歯ブラシなどの使用で簡単に破れて
血が出ます。
つまりブラッシングで血が出るのは、
「まだみがき残した細菌がいますよ」
というシグナルなのです。
Q.歯間ブラシを使うと歯のすき間が広がらないの?
A.本来、歯と歯の間には若干のすき間があいています。
ところが、大半の方は歯肉が腫れあがっているため、
このすき間を感じません。
しかしフロスや歯間ブラシでプラーク(みがき残した細菌)
を除去すると、炎症が消えて歯肉が引き締まってくる為に、
本来のすき間が見えてきます。(図2)
A.また歯周病が進行して、すでに歯を支える
顎の骨が溶けてしまった方は、歯肉の炎症が
なくなると大きく隙間が開くことがありますが、
これは骨の裏打ちがあるところまで歯肉が
引き締まった結果であり、それ以上歯肉が
下がることはありません。
◆歯間ブラシ使い方の まとめ
歯ブラシに加えて、歯間ブラシやフロスなどを利用して
歯磨きを行うことは、プラークコントロールの上でも
もはや常識となりつつあります。
歯間ブラシは使用することで歯垢除去率も高く、
歯周病予防や改善に効果のあるものですが、
一方で誤った使い方をしている人も多いのが現状です!
まずは無理なく入れられるものを使用することを心がけ、
歯間ブラシはどうしてもきついという方はデンタルフロスを
使うなど、まずは自分の歯に合ったものを使うように
心掛けてみてください。
いかがでしたか?【歯周病改善の決め手】歯間ブラシの正しい使い方
と選び方! について理解が深められたでしょうか。
「歯間ブラシ」は使用することで歯垢除去率も高く、
歯周病予防や改善に効果のあるものですが、
一方で誤った使い方をしている人も多いのが現状です。
あさざわ歯科で正しい使用法を教わりましょう!
“予防”を重視しており、あさざわ歯科は、
≪ 歯科衛生士専用ケアユニット ≫ を設置
して、患者さまのお声をお聞きしております。
快適な環境でクリーニングやメンテナンスをお受け下さい♪
越前市あさざわ歯科医院、歯科衛生士のMTでした。
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