インプラント出来る人、出来ない人 メリット・デメリット は
- 歯医者さんの耳寄り情報
このコラムを書いた人
あさざわ歯科医院 歯科衛生士 MT
あさざわ歯科、歯科衛生士のMTです。
一人でも多くの方が健康的な歯で幸せな生活を送れるよう治療に対する不安や恐怖を和らげ、安心して治療を受けて頂くために、日々勉強をしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
インプラント出来る人、出来ない人
メリット・デメリット は
こんにちは! 越前市あさざわ歯科医院、
歯科衛生士のMTです。
インプラントがいかに良いものか説明されても、
それが本当なのか、それで実際に自分に適応できる
のか悩まれている方もおられるでしょう。
前回の 『インプラントとブリッジの使用者割合』
に続いて、 今回は、『インプラント治療のメリット
・デメリット』について書いて行きます。
◆インプラントのメリット
インプラント治療は歯の被せ物、
入れ歯と違って、元々の自分の
歯に近い機能や審美生(見た目
の良さ)を保つことができます。
また、基本的にはインプラントを
入れる部分以外に負担がかかること
はありません。
◆インプラントのメリット
1.自然な見た目と機能
インプラントは、天然の歯に非常に
近い見た目と機能を提供します。
人工歯は色や形が周囲の歯と
調和するように作られ、
見た目が自然で目立たないため、
笑顔にも自信が持てます。
また、インプラントは顎の骨に
しっかりと固定されるため、
食べ物を噛む力が元の歯と
ほぼ同じように回復します。
※咀嚼力の回復、審美的な改善、発音の改善
◆インプラントのメリット
2.周囲の健康な歯への影響が少ない
インプラントは、失われた歯の
部分にのみ行う治療のため、
隣接する健康な歯を削る必要
がありません。
ブリッジの場合は、両隣の歯を
削って支台とする必要がありますが、
インプラントではその必要がないため、
周囲の歯の寿命を保つことができます。
※健康な歯を保護できる
◆インプラントのメリット
3.顎の骨の保持
歯が失われると、その部分の
顎の骨は次第に吸収されて
薄くなることがあります。
しかし、インプラントは顎の骨に
直接埋め込まれるため、噛む力
が骨に伝わり、骨の吸収を防ぐ
効果があります。これにより、
顎の骨の量を保つことができ、
顔の輪郭が維持されるという
長期的なメリットもあります。
※骨の維持、老け顔の防止
◆インプラントのメリット
4.安定性が高い
インプラントは顎の骨としっかり結合
するため、入れ歯のようにズレたり
外れたりする心配がありません。
特に、食事中や会話中に不安を
感じることが少なく、安定感のある
装着感が得られます。
※しっかりと固定され、自然な使用感
◆インプラントのデメリット
歯のインプラントは顎の骨に歯の
根っこの代わりとなるもの
(=インプラント体)を埋め込むので、
そのための手術が必要となります。
その手術や侵襲(=生体内部へ刺激
を与える・傷を与えること)のために、
顎の骨の骨量が減ったり、骨の質に
影響が出ることがあります。
また手術からケア期間を考慮すると
当然ですが治療期間は長くなります。
加えて、歯のインプラントは保険が
きかないので治療費が高額となります。
◆インプラントのデメリット
1.費用が高い
インプラント治療は、他の治療法と
比べて高額になる傾向があります。
手術や人工歯の材料、技術力の
高さが必要なため、保険が適用
されない場合は費用がかなり
かかることがあります。
また、顎の骨が不足している場合には、
骨移植などの追加手術が必要になり、
さらにコストが上がることもあります。
※費用が高額、追加手術が必要な場合がある
◆インプラントのデメリット
2.治療期間が長い
インプラント治療は、通常の歯科
治療に比べて時間がかかります。
歯根を埋め込む手術後、インプ
ラントが骨と結合するためには
数ヶ月の治癒期間が必要です。
さらに、
その後人工歯を取り付けるため、
トータルの治療期間は6ヶ月以上
かかることもあります。
※長期にわたる治療が必要
◆インプラントのデメリット
3.手術のリスクがある
インプラントは外科手術を伴う
治療であるため、麻酔や感染、
神経損傷などのリスクが伴います。
特に、下顎のインプラント手術では、
顎の神経に近い位置で手術が
行われるため、神経損傷による
しびれや痛みが生じる可能性が
あります。
また、手術後のケアを怠ると、
インプラント周囲炎という感染症
が発生するリスクもあります。
◆インプラントのデメリット
4.全ての人に適しているわけではない
インプラント治療は、すべての患者さん
に適しているわけではありません。
顎の骨の量が不足している場合や、
糖尿病などの持病がある場合、
治癒力が低いため、インプラントが
うまく定着しないことがあります。
また、 歯ぎしりが激しい人は、
インプラントが定着しない場合や
破損するリスクがあるため、
事前に歯科医と十分な相談が必要です!
◆インプラント治療が受けられない人
1.18歳未満の方
成長途中の子供には基本的には
歯のインプラント治療は行いません。
なぜなら、現在の歯のインプラントは
顎の骨に埋め込むと顎の骨と結合します。
そのため、顎骨の発育に伴って顎の骨の
中に埋まっていってしまうからです。
一般に女性は18歳、男性は20歳くらいに
なると骨の成長が止まると言われています。
そのため歯のインプラント治療を始める
のであればそれ以降が良いでしょう。
◆インプラント治療が受けられない人
2.全身疾患のある方
心疾患などで症状が重い方・状態の
安定していない方、糖尿病の方などは
歯のインプラント治療を受けるのは
難しいでしょう。
糖尿病にかかっていると、手術後の
傷の治りが悪く術後感染のリスクが
高いからです。
そのため血糖値がコントロールされていない場合、
コントロールされるまで治療は延期する必要があります。
◆インプラント治療が受けられない人
2.全身疾患のある方
そのほか 骨粗鬆症(=骨密度が低くなる)は、
インプラントを支える骨の硬さが十分でないことが
考えられるためリスクはあります。
しかし顎の骨に埋め込むインプラント体の埋め方や、
インプラント体の種類を選ぶことによって対応が可能です。
◆インプラント治療が受けられない人
2.全身疾患のある方
加えて骨粗鬆症の治療薬として
ビスフォスフォネート製剤を使用
している場合は注意が必要です。
ビスフォスフォネート製剤を使用
していない方に比べて、手術後に
顎の骨が壊死するリスクが高いからです。
しかしビスフォスフォネート製剤の種類を
変えたり、期間を調整することによっては
歯のインプラント治療が可能になります。
歯科医師と、骨粗鬆症の方の主治医
双方に相談することが必須です。
◆インプラント治療が受けられない人
3.金属アレルギーのある方
歯のインプラント治療には
さまざまな金属が使われます。
顎の骨に金属のインプラント体
を埋め込むわけですから、金属に
対してアレルギーがあれば大変なこと。
あらかじめパッチテストなど検査
を受けておくと安心でしょう。
◆インプラント治療が受けられない人
4,喫煙をされている方
喫煙は歯科に限らず、全身に
おいても良い影響はありません。
もちろん喫煙者の方もわかった
上で喫煙しているとは思います。
喫煙をすると全身の血液の流れ
が悪くなります。
そのため喫煙は、手術後に傷の
治りが遅くなる原因となります。
そのためインプラント治療期間中、
また治療終了後でも喫煙は悪影響を
及ぼすため禁煙を続けていく必要があります。
いかがでしたか?
インプラント出来る人、出来ない人
メリット・デメリット は について
理解が深められたでしょうか。
インプラントに限らず、どの治療に
おいてもメリットがあれば 必ず
デメリットがあります。
インプラントやブリッジという選択を
メリット・デメリットや費用を加味して、
自分にあった方法を選びましょう。
快適な環境でクリーニングやメンテナンスをお受け下さい ♪
越前市あさざわ歯科医院、歯科衛生士のMTでした。
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