歯石取りのメリット、治療の流れと自分ができること
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このコラムを書いた人
歯科衛生士 KN
あさざわ歯科、歯科衛生士のKN]です。
むし歯や歯周病から歯を守っていく大切さをより多くの患者様に伝えられるように日々、勉強をしていきたいと思っております。
安心して治療やクリーニングを受けて頂ける環境づくりを受けて頂ける環境づくりを目指します。
歯石取りのメリット、治療の流れと自分ができること
こんにちは! 越前市あさざわ歯科医院、
歯科衛生士のKNです。
「歯石を取ることに意味はあるのかな?」
と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。
歯石を取るときに出血することもあるため、
不安を持つ方もいるかも知れません。
しかし、歯周病を防ぐためには、
歯石はしっかり取る必要があります !
そこで今回は、前回に続いて【歯石取り】のメリット
などお話しして行きます。
◆歯石取りのメリット4選
歯石取りにはデメリットがありますが、
それ以上にメリットを感じられます。
主なメリットは、以下の4つです。
□ 1.歯周病を防げる
□ 2.口臭を軽減できる
□ 3.歯磨きの効果が高まる
□ 4.着色汚れが落ちる
それぞれ解説します。
◆【メリット 1 】 歯周病を防げる
≪歯石を取り除くことで、歯周病を防ぐことができる≫
歯ぐきの炎症の多くの原因は歯垢や歯石なので、
取り除いて綺麗にすることで、炎症を防ぐことが
できたり、歯ぐきが下がったりするのを予防できます。
≪歯垢が歯石になってしまうと歯磨きだけでは取れない≫
歯垢のうちはセルフケアでも除去できますが、
歯石になってしまうと歯科医院で取る必要があります。
もし、歯ぐきの奥深くまでに歯石が
溜まってしまうと、歯ぐきを切開して
除去しなければなりません。
早めに治療を行うようにしましょう!
◆【メリット 2 】 口臭を軽減できる
≪歯石を取ることで口臭を軽減することができる≫
歯石は細菌の歯垢が固まった物です。
口内にたくさん溜まってしまうと、
口臭の原因になってしまいます。
歯科医院で歯石を取ることで、
お口のにおいが緩和する可能性があります。
◆【メリット3 】 歯みがきの効果が高まる
≪歯石を取り除くと、歯磨きの効果を高めることができる≫
歯石が溜まっていると歯ブラシが届きにくく、
その下に虫歯ができることがあります。
デンタルフロスなどを使っても、歯石の下まで
汚れを取るのは難しいです。
しっかり歯石を取ることで、歯磨きをしやすい
お口の環境を作りましょう。
◆【メリット4 】 着色汚れが落ちる
≪歯石ができると、歯の表面がでこぼこになる≫
結果、さまざまな汚れが付着しやすくなります。
歯石取りをすると、汚れが付着した部分も
落ちるため、着色汚れをきれいにできます。
そのため、歯の見た目が美しくなるのです。
◆歯石取りの流れ
≪歯石取りの流れは以下の通りです≫
□ 1.カウンセリング・問診
□ 2.検査
□ 3.歯石取り
□ 4.再チェック
歯石取りを行う前に、現在口内に異常が
起きていないかカウンセリングを行います。
痛みなどがある場合は、このタイミングで
先生に相談しましょう。
◆歯石取りの流れ
≪その後は口内の検査を行う≫
□ 1.レントゲン検査
□ 2.プロービング
□ 3.かみ合わせ・詰め物など
のチェック
以上の3つの検査を行い、顎の骨
の状態や歯周ポケットの深さから、
歯周病の進行度を確認します。
◆歯石取りの流れ
≪検査が終わると歯石取りに移ります≫
歯ぐきより上にある歯垢と歯石を除去するスケーリングと、
歯周ポケットの奥深くにある歯石を取り除く、
ルートプレーニングを歯周病の進行度に
合わせて行います。
重症の場合は、フラップ手術を行って
歯ぐきを切開して進めることもあります。
◆歯石取りの流れ
治療がひと通り終了したら歯肉の状態を
チェックして、歯周ポケットの深さを測ります。
歯石が取れて、歯周ポケットが3mm以下まで
浅くなれば、治療は終了です。
再発を防ぐため、2〜3ヶ月に1度のペースで歯科医院
でメンテナンス ( 定期検診 ) を行います。
◆歯石取りの頻度を少なくするために普段から出来ること
歯石取りの頻度を少なくするために、
普段の生活でできることを 2つ 紹介します。
□ 1.歯磨きを丁寧に行い歯垢をためないようにする
□ 2.定期的に歯科医院でクリーニングを行う
それぞれ解説します。
◆【できること1】 歯みがきを丁寧に行う
≪歯磨きを丁寧に行い、歯垢を溜めないようにする≫
歯石になる前の歯垢の状態であれば、
歯磨きで除去することが可能です。
普段の歯磨きのやり方を改善して、
歯垢を綺麗に取り除きましょう。
歯磨きの正しいやり方が分からない
ようであれば、歯科医院で相談もできます。
歯と歯の間の歯ブラシが届きにくい部分には、
デンタルフロスや歯間ブラシなどのアイテムを
使うと、歯垢を取りやすくなります。
◆【できること2】 定期的に歯科医院でクリーニング
≪定期的に歯科医院でクリーニングを行う≫
普段の歯磨きを丁寧に行っていても、
歯垢が口内に残ってしまうこともあります。
自分の目では歯垢や歯石は見えにくいので、
定期的に歯科医院で口内をチェックしてもらいましょう。
3ヶ月に1回程度のペースで通うのがおすすめです。
◆歯石取りを自分で行うのは危険
近年では、歯科用器具を通販などで入手できるため、
歯科医院に通わずに「検診費用を抑えたい」と考え、
自分自身で行おうと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、セルフの歯石取りは危険です。
特に奥歯の歯石は確認するのが難しく、
誤って歯ぐきを傷つけてしまう危険性
があります。
加えて、歯石が中途半端に残ってしまう
ことも考えられます。歯石が残ると歯の
表面がでこぼこになるため、かえって
汚れが付着しやすくなってしまいます。
これらの理由から、歯石はセルフではなく
歯科医院で取るのが好ましいです。
◆定期的に歯石取りをしましょう
歯石取りには、痛みが出血が出るなどのデメリットがあります。
しかし、歯周病を防げたり、口臭を軽減できたりという
大きなメリットがあります。
歯垢のうちに除去できるように、
毎日の歯磨きを丁寧に行い、
セルフケアをした上で、
3ヶ月に1回くらいのペースで歯科医院で診てもらい、
歯石を貯め続けないようにしましょう!
いかがでしたか? 歯石取りのメリット、治療の流れと
自分ができること について理解が深められたでしょうか。
溜まってしまった歯石は、自分 では取ることはできません!
お口の状態が悪くなる前に、歯科医院で
3ヶ月に1回のペースで診てもらい、
歯石を落としましょう。
また、歯垢のうちに除去できるように、
毎日の歯磨きを丁寧に行うのも大切です。
快適な環境でクリーニングやメンテナンスをお受け下さい♪
越前市あさざわ歯科医院、歯科衛生士のKNでした。
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