もう悩まない!【親知らず抜歯】本当の理由は? その⑤|越前市の歯医者「あさざわ歯科医院」

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もう悩まない!【親知らず抜歯】本当の理由は? その⑤

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このコラムを書いた人

あさざわ歯科医院院長 浅澤 清隆

あさざわ歯科、院長の浅澤清隆です。

私は地域のかかりつけ医として、

また、日本口腔インプラント学会専門医として、

日本の成人80%以上が罹患しているといわれる歯周疾患に精通し、

地域の皆様のお口の中の健康向上に寄与したいと思っております。

宜しくお願い致します。

 

 

 

もう悩まない!親知らず抜歯

 本当の理由は? その⑤


 

こんにちは

越前市・あさざわ歯科医院 院長の浅澤清隆です!

いよいよ親知らず抜歯の最後の回になりました。

今回は、抜歯後の症状とその理由、対策のまとめ

をお送りします。

 

最後まで読んでその理由などを正しく理解してから

処置に挑んで下さい!

すべてはあなたのこれからの人生に

プラスになっていけたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

◆抜歯後の症状とその理由、

 対策のまとめ


 

親知らず抜歯のいろはが

分かってきたところで、

ここからは抜歯後に考えられる

症状とその理由、対策の仕方

までお話したいと思います。

 

知っているのと知らないのとでは、

心の余裕が全然違ってきますから

要チェックです!

 

いよいよ最終回になってきました

頑張ってしっかり最後までお読み下さい。

きっと勇気が出ますから!

 

 

 

 

抜歯後の症状 熱感


 

熱感

 

“熱感”というのは、抜歯をした

箇所が熱っぽい感覚のことです。

風邪を引いたときに熱がある

感覚に近いものです。

不快感が強い症状でもあるので、

原因と対策を押さえていきましょう。

 

 

≪理由≫

 

抜歯というのは外科処置の一種です。

特に親知らずの抜歯では、周囲の

歯ぐきを切ったり、骨を削ったりと体

に与えるダメージが大きいんです。

ダメージを受けた箇所は、体が

修復しようと炎症反応を起こします。

傷口周囲の毛細血管が広がって、

血流が増すことが熱感に繋がります。

 

 

 

≪対策≫

 

熱感への対策は”痛くない親知らず抜歯

のポイント”の章でもお話したように、

抜歯後すぐに氷水を入れたジップ

ロックで冷やすことです。

熱感も、痛みも、腫れも、

かなり抑えれるはずです。

 

≪期間≫

 

抜歯直後から徐々に熱感は出始め、

約48時間後がピークになります。

その後は少しずつ症状が和らいでいきます。

 

 

 

腫れ

 

親知らずの後の症状で最も代表的

なものが頬っぺたの腫れです。

特に下の親知らずの抜歯後には、

「誰かに殴られたの?」ってくらいに

腫れる場合があります。

 

この理由と対策もマストで

押さえておきましょう。

 

 

 

≪理由≫

 

腫れる理由は、抜歯をした傷口に

周囲の血管から血液が集まって

くるからです。

周囲の組織が血液で満たされ、

水ぶくれのような状態になって

いるイメージです。

 

 

 

≪対策≫

 

この対策も熱感と同様に、

暇さえあれば氷水で冷やすことです。

仕事などで外出しなければならない時は、

大きめのマスクで腫れを隠すのがオススメです。

 

≪期間≫

 

腫れも抜歯直後から徐々に出始め、

48時間後あたりがピークになります。

場合によっては1週間近く腫れが残ること

もありますが、少しずつ引いてきますから

安心して下さいね。

 

 

 

 

 

抜歯後の症状 痛み 


 

痛み

 

痛みも抜歯後の代表的な症状です。

ここを上手くコントロール

出来れば、抜歯後の辛さが

かなり違います。

しっかり押さえていきましょう。

 

 

 

 

≪理由≫

 

抜歯後の炎症反応によって、

傷口に血液が集まり、組織が腫れます。

 

その結果、腫れた組織が周囲

の神経を圧迫することで痛み感じます

 

また単純に歯ぐきを切ったり、

骨を削ったりしているので、

末梢神経が傷ついて痛み

出ています。

 

 

≪理由≫

 

もう一つ痛みが出る原因として、

抜歯した穴が“ドライソケット

という状態になっている場合があります。

抜歯後に強くゆすいで血の

かさぶたが流れてしまい、

骨が露出すると感染が起こります。

(  これがドライソケット  )

この状態になると痛みがかなり

強くなります。

 

 

 

≪対策≫

 

痛みに対しての対策も、

基本は氷水で患部を

(抜歯した箇所)を冷やすことです。

 

また痛み止めを麻酔

切れる前に飲んでおくのも効果的です!

抜歯をしてから2〜3日間は、

6時間おきくらいに痛み止めを

予め飲んでおくと痛みを予防できます。

 

 

 

 

 

またドライソケットを防ぐためには

強くゆずがないようにするのが

ポイントです。

 

抜歯をしてもらった歯医者で処方の

抗菌薬もしっかりと飲んで下さい。

 

 

≪期間≫

 

痛みが出る期間も基本的には

腫れの期間と一緒です。

麻酔が切れてから48時間後が

ピークになることが多いです。

 

 

 

 

抜歯後の症状 出血


 

出血

 

抜歯をした後の穴から出血が

止まらなくなる場合もあります。

このポイントも要チェックです。

 

≪理由≫

 

血が止まらなくなる理由としては、

抜歯後にお酒をたくさん飲んだこと、

激しい運動をしたこと、長風呂、

お口のゆすぎ過ぎ、抗血栓薬を

服用している場合などが考えられます。

 

 

 

 

≪対策

 

血が止まらない場合に

最も効果的な対策は、

ガーゼを親知らずを抜いた

箇所で30分程噛むことです。

圧迫止血によって血が止まります。

 

≪期間≫

 

基本的に手術を終える前に

止血は確認しているので、

出血の理由になる要素がなければ、

上記の対策で血は止まります。

 

 

 

 

 

抜歯後の症状

 お口が開きづらくなる


 

 

お口が開きづらくなる

 

抜歯後にお口が開きづらくなる

場合もあります。

食事がしづらくなると困りますから、

しっかりと知識をつけておきましょう。

 

≪理由≫

 

抜歯後の腫れによってお口を

開け閉めする筋肉の動きが

邪魔されることで、この症状が起こります。

 

 

 

 

≪対策≫

 

一番の対策は抜歯後に腫れ

を抑えることです。

氷水で冷やすことが何より

効果的です。

冷やす時間がなくて頬っぺた

が腫れてしまい、お口が開き

づらくなった場合でも、冷却

効果的です!

 

腫れて食事がしづらい場合は、

ゼリーなど噛まなくても食べ

られるものを選んで下さい。

 

 

 

 

≪期間≫

 

お口が開きづらくなるのは、

腫れている期間と重なります。

大体抜歯後から48時間

ピークで、その後は少しづつ

症状が改善していきます。

 

 

 

 

抜歯後の症状 あざ


 

 

あざ

 

親知らずを抜歯した後に、

頬っぺたに青あざができる

ことがあります。

 

誰かに殴られたような見た

目になるため、びっくりして

しまいますが、ここも理由と

対策を押さえれば大丈夫です。

 

 

 

≪理由≫

 

傷口に集まった血液が皮膚を

通して透けているのが原因です。

内出血と一緒ですね。

 

抜歯の時に親知らず周囲の骨を

たくさん削るなどして、

傷口周囲の骨が少ない場合に

あざは出来やすいです。

 

 

≪期間≫

 

あざは青紫色からスタートし、

次第に黄色味がかってきて

1週間ほどで消えていきます

 

 

 

 

 

 

抜歯後の症状 麻痺(しびれ)


 

【麻痺(しびれ)】

 

ここで言う麻痺というのは、

下の親知らずを抜いた後で

口唇付近から顎の下にかけて

皮膚を触った感覚が鈍くなる

症状のことです。

 

 

 

 

 

≪理由≫

 

下の親知らずは根っこが

下顎管と呼ばれる神経

に近い場合が多いんです。

このため、頻度としてはとても

低いのですが、抜歯の際

神経を傷つけてしまうことがあります。

 

また、抜歯後の腫れで

下顎管が圧迫されて、

一時的に麻痺が出る場合があります。

 

 

 

 

≪対策≫

 

軽度の麻痺であれば、

ビタミンB12、ATP製剤

いった薬を服用することで

回復を早めることができます。

 

抜歯の際に神経を直接

傷つけてしまった場合、

再生は難しいので後遺症として

一生残る場合もあります。

 

知らずが神経にかなり近い場合は、

事前に担当する先生から説明があると思いますので、

リスクを十分に理解した上で

手術に臨んでもらえればと思います。

 

 

 

≪期間≫

 

麻痺は神経損傷の度合いにも

よりますが、回復可能な場合でも

6ヶ月以上かかることがあります。

 

 

 

 

 

 

抜歯後の症状

 知覚過敏(水がしみる)


 

知覚過敏(水がしみる)】

 

知覚過敏というのは、抜歯後に

水がしみる感覚が出ることです。

この理由も明確なので、しっかり

押さえておきましょう。

 

≪理由≫

 

知覚過敏の主な原因は、抜歯をした後で

手前の第二大臼歯の根っこが露出

していることです。

ここに水がかかることで

”しみる”症状が出ます。

 

 

 

≪対策≫

 

知覚過敏は親知らずを抜いた

箇所が骨で埋まっていくうちに

少しずつ消えていきます。

たくさん食べて栄養を補給し、

睡眠時間を確保することで

回復を早めることが出来ます。

 

≪期間≫

 

傷口が骨で埋まるのは下の

親知らずであれば、

2ヶ月くらいかかります

ここは気長に待つしかありません。

 

 

 

 

 

 

親知らず抜歯 まとめ


 

今回は知らずを抜歯する本当の理由から、

親知らずの特徴、痛くない抜歯のポイント、

抜歯の手順と抜歯後の症状まで、

かなり盛りだくさんな内容でお届けしました。

 

最後までしっかりと読んで

もらえれば、親知らずの抜歯に

ついては十分な知識が身につくはずです!

 

 

 

 

 

 

◆【親知らず抜歯】まとめ


 

歯医者の先生に

「親知らず抜いた方がいいよ。」

と勧められているあなた、

手前の第二大臼歯を残すために

少しだけ勇気を振り絞ってみて下さい

 

将来きっと、「あの時、抜いておいて良かった!」

と思えるはずです。

是非、何度も読んで参考にしてみて下さい!

 

越前市のあさざわ歯科医院では、

抜歯の際事前に患者さまに

十分な説明と同意を得て

手術等を行っておりますのでご安心ください!

 

 

 

 

 

 


 

いかがでしたか?

親知らず抜歯 本当の抜歯理由は?その

について理解が深められたでしょうか。

 

親知らず抜歯を、決断されたら

まずは、口腔外科のある

あさざわ歯科医院に相談しましょう。

 

『日本口腔インプラント学会 認定専門医、

インプラント施術40年の浅澤清隆』 が

お伝えしました。

ご参考にして下さい!

 

快適な環境でクリーニングやメンテナンスをお受け下さい♪

 

 

 

越前市あさざわ歯科医院、院長の浅澤清隆 でした。

 

 

 

 


 

 

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