インプラント失敗例、6選 それぞれの原因を真相究明
- インプラント
- 口腔外科
- 歯の豆知識
- 歯医者さんの耳寄り情報
◆インプラント失敗例、6選
それぞれの原因を真相究明
こんにちは
越前市・あさざわ歯科医院
院長の浅澤清隆です!
インプラント手術をしたら、
すべて成功というわけではありません。
患者さまの骨質の状態・噛み合わせ・
術後管理などによって残念ながら
骨と結合されないケースもあることも事実です。
今回は 、『インプラントの失敗例、それぞれ
の原因』 について書いていきます。
◆インプラントの失敗例、それぞれの原因
≪ 目次 ≫
① インプラント失敗例Ⅰ : インプラントの脱落
・主な症状 ・失敗の原因
② インプラント失敗例Ⅱ : インプラント歯周炎
・主な症状 ・失敗の原因
③ インプラント失敗例Ⅲ : 骨との結合の失敗
・主な症状 ・失敗の原因
④ インプラント失敗例Ⅳ : 審美的な問題
・主な症状 ・失敗の原因
⑤ インプラント失敗例Ⅴ : 痛み・しびれが起こった
・主な症状 ・失敗の原因
⑥ インプラント失敗例Ⅵ : 上部構造が取れた・壊れた
・主な症状 ・失敗の原因
⑦ インプラントの失敗例とその原因 まとめ
◆【インプラント失敗例①】
インプラントの脱落
≪主な症状≫
インプラントは正しい治療を受ければ
骨と強く結合し、自分の歯のように
噛むことができます。
逆に骨との結合が何らかの理由で
行われなかった場合は、
インプラントがぐらついたり、
インプラントごと抜けて脱落して
しまうというケースもあります。
≪失敗の原因≫
これは、最初にインプラントを
骨に埋め込んだときの初期固定
がうまく行われなかった。
インプラントを埋入するための
骨密度(骨の高さ、幅など)が足りなかった。
インプラントが骨と結合する前や
後に【歯ぎしり】 【食いしばり】などで
過度の力をかけてしまったことなどが原因です。
◆【インプラント失敗例②】
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎は、インプラントの
周囲組織が炎症を起こす状態のことで、
炎症がインプラント周囲の粘膜から歯槽骨
にまで広がった状態のことをいいます。
≪主な症状≫
インプラント周囲炎は、初期の段階では
ふつうの歯周炎と似ています。
しかし、インプラントは直接骨と
つながっているため、インプラント
の周りで起きた炎症はすぐに骨にまで
うつってしまいます。
またもともとの自分の歯と比べると、
インプラントの歯は炎症への抵抗力が弱いです。
そのため少しの炎症でもあごの骨などがすぐに
吸収されてしまい、進行も早いのが特徴です。
インプラント周囲炎はかなり進行するまで
痛みやぐらつきなど自覚症状が出にくい
のも特徴です。
そのため、気づいた頃には、インプラント
周囲炎がかなり進行しているということも
少なくありません。
≪失敗の原因≫
インプラント周囲炎はふつうの歯周炎などと同様、
歯垢(プラーク)が原因となることが多いです。
歯磨きなどのセルフケアや歯科医院での
メンテナンスが十分でないと、
インプラント周囲炎になるリスクが高まります。
また、歯周病の治療が不十分なまま
インプラント治療を行うことも、
インプラント周囲炎の原因となりえます。
糖尿病や喫煙という生活習慣も、
インプラント周囲炎の原因となる
可能性があります。
◆【インプラント失敗例③】
骨との結合の失敗
≪主な症状≫
インプラントの埋入後、骨とインプラントは
数か月でしっかりと結合します。
インプラントと骨が適切に結合しない場合、
インプラントは安定しないため、しっかり
噛むことが出来ません。
この状態は、オッセオインテグレーション
の失敗と呼ばれます。
≪失敗の原因≫
オッセオインテグレーションの失敗の原因には、
手術中にインプラントを骨に埋入する際に
過度な熱が発生していたり、骨の質が悪いこと、
あるいは術後に【歯ぎしり】 【食いしばり】
などで過度に力をかけ過ぎたなどがあります
◆【インプラントの失敗例④】 審美的な問題
前歯のインプラントの場合は見た目も大事です。
審美的な問題が起こった場合も、インプラント
の失敗として数えられます。
≪主な症状≫
インプラントの審美的問題としては、
見た目が自然歯と大きく異なる場合や、
歯頸部のラインが不自然になることが
あります。
≪失敗の原因≫
見た目の失敗の原因には、
手術前の計画やインプラントの埋入位置の不備、
あるいは上部構造の形状や色が周囲の歯と
一致していないことが原因です。
審美的な問題を防ぐためには、事前の詳細な診断と計画、
そして 経験豊富な歯科医による施術が重要です。
◆【インプラント失敗例⑤】
痛み・しびれが起こった
インプラントの治療直後に痛みや腫れ、
しびれが出ることがあります。
≪主な症状≫
インプラントの治療直後に痛みや腫れ、
しびれなどの症状が出ることはあります。
問題なのは、このような症状がなかなか
治らないという場合。あるいは痛み止めを
服用しても治らなかったり、
耐えがたいほどの症状である場合は
注意が必要です。
≪失敗の原因≫
こちらもインプラント周囲炎と同様、
歯磨きなどのセルフケアを怠っている
ことが失敗の原因となりえます。
またインプラント自体が正しい位置に
入れられていないことで、
神経を傷つけていることがあります。
これにより痛みやしびれなどが生じ、
なかなか治らないということもあります。
◆【インプラント失敗例⑥】
上部構造が取れた・壊れた
≪主な症状≫
インプラント治療を受けた方の中で、
インプラントが10年以上持ったという方は
なんと9割以上。
インプラントは正しい治療を受け、
ケアを怠らなければ長い間使い続けること
ができます。
しかししっかりとしたケアを行なっていないと、
やはり経年劣化は起こってきます。
何かがきっかけでインプラントに被せている
歯の部分が取れたり、壊れたりすることもあります。
≪失敗の原因≫
噛み合わせが上手く合っていないと、
噛むことによる力が偏ってしまい被せている
歯が取れたり、壊れてしまう原因となります。
これはインプラントに限ったことではありません。
自分の歯を削って被せている場合も同様です。
またインプラントの治療時に、
被せた部分の締め付けが弱いことで取れてしまった可能性もあります。
◆インプラントの失敗例とその原因 まとめ
≪まとめ≫
インプラントは自分の歯のように噛むことができ、
ケアをしっかり行えば長く使うことができます!
しかし中にはインプラント治療で
失敗してしまった方がいるのも事実です。
不安なことは相談し、納得がいってから
治療を始められると良いですね。
いかがでしたか?
インプラント失敗例、6選 それぞれの原因を真相究明
について理解が深められたでしょうか。
頑張ってインプラントを受けたのに
中にはインプラント治療で失敗してしまった方が
いるのも事実です。
不安なことは相談し、納得がいってから
治療を始められると良いですね。
『日本口腔インプラント学会 認定専門医、
インプラント施術40年の浅澤清隆』 が
お伝えしました。
ご参考にして下さい!
快適な環境でクリーニングやメンテナンスをお受け下さい♪
越前市あさざわ歯科医院、院長の浅澤清隆 でした。
◆診察、歯科健診のご予約、お問い合わせは ⇒ こちら から
(ご予約して頂いたほうが、待ち時間少なく診察させて頂くことができます)
※予約完了時はメールで返信させて頂きます。
メールを送信しただけでは予約完了とはなりませんのでご注意ください。
返信メールが迷惑メールフォルダに受診される場合がございます。
当院からの返信がない場合はご確認ください。
(予約の状況によって、お電話をおかけすることもございます)
当院が作成したコラムのバックナンバーです。是非ご覧ください!