歯周病が治らない理由は?6選! 予防・改善方法徹底解説
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このコラムを書いた人
あさざわ歯科医院 歯科衛生士 MT
あさざわ歯科、歯科衛生士の M T です。
一人でも多くの方が、健康的な歯で幸せな生活を送れるよう
治療に対する不安や恐怖を和らげ、
安心して治療を受けて頂くために、
日々勉強をしていきたいと思っておりますので、
どうぞ宜しくお願い致します。
◆歯周病が治らない理由は?6選!
予防・改善方法徹底解説
こんにちは!
越前市あさざわ歯科医院、歯科衛生士のMTです。
歯周病は歯ぐきが炎症を起こす病気です。
放置してしまえば、歯を失う危険性があります。
しかし
「 一度歯周病になってしまえば治らないのでは 」
と考えている方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回は、
『歯周病が治らないと言われている理由』
について解説して行きたいと思います。
◆歯周病が治らない理由は?6選!
予防・改善方法解説
「歯周病になってしまえば治らない」 と
聞いたことがある方は多いでしょう。
結論からお伝えすると、
歯周病は歯科医院での治療を受ける
ことで改善する可能性があります。
今回は、歯周病が治らないと言われている
理由を6点ご紹介します。
予防・改善方法も併せて解説しますので、
歯周病について不安を抱いている方は
ぜひご一読くださいね。
◆歯周病が治らない6つの理由
歯周病が治らないと言われている理由は、以下6点です。
□ 1.歯垢や歯石が残っている
□ 2.生活習慣が乱れている
□ 3.噛み合わせ・歯並びが悪い
□ 4.歯ぎしりやくいしばりの癖がある
□ 5.糖尿病をわずらっている
□ 6.歯周病がかなり進行している
ひとつずつ解説します。
◆【歯周病治らない理由 1】
歯垢歯石が残っている
歯周病の原因は、歯垢や歯石です。
口内にこれらが残っていることで、症状が進行します。
歯垢や歯石は歯の表面だけにつくわけではありません。
「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯ぐきの間にも残っています。
歯石は自力で除去することは難しいです。
そのため、歯科医院での治療を受けましょう。
歯石を除去することで、
虫歯や口臭予防の効果が期待できます!
◆【歯周病治らない理由 2】
生活習慣が乱れている
歯周病は細菌による病気です。 そのため
生活習慣が乱れていれば免疫が落ち、
症状が進行します。
夜ふかしや偏食などを避ける必要があります。
また、身近な習慣で言えば食生活も上げられるでしょう。
糖が多く含まれるお菓子やジュースを
摂取しすぎると歯垢が増えやすくなります。
◆【歯周病治らない理由 3】
噛み合わせ歯並びが悪い
一見関係のないように思えますが、
噛み合わせや歯並びは歯周病と関わりがあります。
例えば、噛み合わせの不具合による
「咬合性外傷」ができれば、
傷口に細菌が付着しやすくなります。
歯周病菌が繁殖した結果、骨の吸収が始まります。
加えて、歯並びが悪ければ
歯磨きが難しくなり、
歯垢を除去しにくくなります。
結果、歯周病が進行しやすくなります。
噛み合わせ・歯並びは放置することで、
全身に影響を及ぼす危険性があります。
そのため、歯科医院へ行き
早めの治療が必要です!
◆【歯周病治らない理由 4】
歯ぎしり・くいしばりがある
【歯ぎしり】 や 【くいしばり】 は
歯周病の 進行を進める要因です。
大きな力が持続的にかかり、
歯ぐきに負担がかかるためです。
【歯ぎしり】は自分の体重の2倍〜5倍の力がかかるため、
歯がすり減る危険性があります。
【就寝時の歯ぎしり】 が気になる方は、早めに歯科医院へ行き
「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを
作ってもらいましょう!
◆【歯周病治らない理由 5】
糖尿病をわずらっている
糖尿病になれば、
細菌に対する抵抗力や組織の修復力が低下します。
加えて、お口の中が乾燥するため、
歯周病を悪化させます。
糖尿病患者の場合、健康な方と比べると
歯周病に2倍以上かかりやすくなる
と言われています。
◆【歯周病治らない理由 6】
歯周病が進行している
歯周病は、自覚症状も少なく
知らないうちに進行している病気です。
気づいたときには重症化している
場合があります。
症状があまりにも進んでいれば、
治療効果が見込まれないことがあります。
その結果、抜歯になる可能性があります。
◆歯周病は歯科医院での治療を
受けることで治る可能性がある
そもそも歯周病の「治る」定義は、
歯ぐきが引き締まり、
再発しないことです。
歯周病が進行すると歯ぐきが下がり、
歯周ポケットの溝が深くなります。
歯科医院で治療を受けることで、
歯周病の進行を抑えられる可能性
があります。
しかし、
歯周病によって下がった
歯ぐきはもとに戻りません!
そのため、日頃からお口の健康を
保つことが重要です!
◆歯周病の2つの治療方法
歯周病になった場合は、
歯科医院で早めの治療を受けましょう。
放置することで症状が悪化し、
治療がおこなえない可能性があります。
歯周病の主な治療法は、下記2点です。
□ 1.基本治療
□ 2.外科治療
順番に解説します。
◆【歯周病の治療 1】
基本治療
歯周病の基本治療では、病気の原因である
歯垢・歯石の除去をおこないます。
「スケーリング」と呼ばれる、
歯の表面や根の表面の歯垢歯石を
器械で取除く治療をします。
歯がグラグラする場合は、
歯を削るなどして噛み合わせの調整
を行います。
基本治療により、歯周ポケットの深さが
2~3mmを維持できれば定期健診に
移行します。
◆【歯周病の治療 2】
外科手術
基本治療によって歯周ポケットの深さ
が改善されないときは、
外科治療をおこないます。
特殊な材料を用いて、
部分的に失われた骨を再生させる手術です。
外科治療では、歯ぐきを切り開いて
歯石を取る処置もおこないます
◆歯周病を予防・改善する
3つの方法
歯周病は歯科医院の治療を受けることで
治る可能性があります。
しかし、下がった歯ぐきは元に戻らないため、
日頃から口内の健康に気を付ける
ことが重要です。
歯周病を予防する方法を3点紹介します。
□ 1.毎日の歯磨きを徹底する
□ 2.生活習慣を整える
□ 3.定期的に歯科医院で検診を受ける
ひとつずつ解説しましょう。
◆【歯周病予防・改善方法 1】
毎日の歯磨きを徹底する
繰り返しになりますが、
歯周病になる原因は歯垢が残ってしまうことです。
そのため、毎日3回の歯磨きを心がけましょう。
就寝前は10分間を目安に、
念入りなブラッシングをおこないましょう。
就寝中は唾液量が少なくなり、
口内の細菌が繁殖しやすいためです!
日々の歯磨きと併せて、
歯間ブラシやデンタルフロスを活用しましょう。
歯と歯の間の歯垢を除去できるため、
歯周病や虫歯予防に効果が期待できます。
◆【歯周病の予防・改善方法 2】
生活習慣を整える
生活習慣を整えることで、歯周病の
予防効果が期待できます。
免疫力が落ちてしまうことで、
口内トラブルが起こりやすいとされています。
特に下記項目は注意して生活しましょう。
- 疲れやストレス
- 食生活
- 飲酒・喫煙
生活習慣を整えることは、お口だけでなく
体や心の健康を保つことにもつながる
でしょう。
◆【歯周病予防・改善方法 3】
定期的に歯科医院で検診を受ける
歯科医院で定期健診を受け、
お口の状態を確認しましょう。
クリーニングを受けたり
歯石を除去したりすることで、
歯周病の予防につながります。
目安としては、3~4ヶ月に1回のペースで
歯科医院の検診を受けましょう!
お口の異常がない状態でも定期的な検診が重要です。
◆歯周病は歯科医院で
早めの治療を受けましょう
歯周病は「治らない」と思われている病気ですが、
歯科医院の治療によって治る可能性があります。
しかし、症状があまりにも進行すれば、
抜歯する場合があります。
歯周病が気になる方は、
早めに歯科医院へ行き治療を受けましょう!
歯周病には治療も必要ですが、
そもそもならないために
予防をおこなうことが重要です。
日々の口内ケアを念入りにしたり、
歯科医院で定期的な検診を受けたりしましょう!
◆最後に
いかがでしたか?
歯周病が治らない理由は?6選!
予防・改善方法徹底解説
について理解が深められたでしょうか。
歯周病は「治らない」と思われている病気ですが、
歯科医院の治療によって治る可能性があります。
歯周病には治療も必要ですが、
そもそもならないために予防をおこなうことが重要です!
歯周病が気になる方は、
早めに歯科医院へ行き治療を受けましょう!
快適な環境でクリーニングやメンテナンスをお受け下さい ♪
越前市あさざわ歯科医院、歯科衛生士のMTでした。
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