なぜ 【デンタルフロス】 は必要なの? 使ってる? その②
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このコラムを書いた人

あさざわ歯科医院 歯科衛生士 MT
あさざわ歯科、歯科衛生士の M T です。
一人でも多くの方が、健康的な歯で幸せな生活を送れるよう
治療に対する不安や恐怖を和らげ、
安心して治療を受けて頂くために、日々勉強をしていきたいと思っておりますので、
どうぞ宜しくお願い致します。
◆なぜ 【デンタルフロス】 は
必要なの?使ってる?その②
こんにちは!
越前市武生あさざわ歯科医院、
歯科衛生士のMTです。
当院では、インプラントの検診や
歯周病の定期健診を行っておりますが、
最近ではクリーニングやホワイトニング
を希望される患者さまも増えています。
そこで今回は、
『 デンタルフロスの必要性 』と
『 使い方 』を2回に分けて書いて
いきたいと思います。
◆デンタルフロスの使い方と選び方
お口の中を清潔に保つためには毎日の
歯磨きだけでは不十分です。
特に歯と歯の間は、歯ブラシが届きにくく、
歯垢や食べかすが溜まりやすい場所です。
そこで役立つのがデンタルフロスです。
デンタルフロスの必要性や具体的な
使い方、選び方についてご説明します。
◆デンタルフロスの使い方
≪ 目次 ≫
① フロスを使うタイミング
② デンタルフロスの選び方
・糸の種類 ・ワックスタイプの糸 ・アンワックスタイプの糸
・エックスパンドタイプの糸
③ 形状の種類
・糸巻き型:指巻き法 ・糸巻き型:サークル法
・ホルダー型(糸ようじ)
④ フロスを使用する際のポイント
・歯みがき前に行う ・フロスを使いまわさない
・無理やり歯茎にフロスを入れないようにする
・出血に痛みが伴う場合はすぐに歯科医院に行く
・効果的なフロスの使い方 ・家族で声を掛け合う
◆フロスを使うタイミング
毎食後にフロスや歯間ブラシを使用
できれば理想的ですが、
昼間は外出されている方も多いです。
学校や勤務などで難しい場合は、
夜寝る前の歯磨きでフロスや
歯間ブラシ・洗口液を使いましょう。
就寝中は唾液の分泌が少なくなり、
最も虫歯菌が活発に活動しやすい状態です。
◆デンタルフロスの選び方
≪糸の種類≫
デンタルフロスは、細いナイロンの糸をより
合わせて束ねた使い捨ての歯間清掃の道具です。
いくつか種類がありますので
適切なものを選んで使いましょう。
糸の種類は約3種類あります。
一般的な糸の種類はワックスタイプや、
アンワックスタイプのフロスです。
≪ワックスタイプの糸≫
フロスの糸の表面にロウをコーティングし、
歯と歯の間の滑りが良いのが特徴です。
歯間が狭い方や、フロスに慣れていない方におすすめです。
ワックスのついたフロスには
フレーバーがついているものもあります。
≪アンワックスタイプの糸≫
何も加工されていない糸のため、
歯と歯の間の滑りが悪いのが特徴です。
ただ、きちんと歯間に入れば歯垢が糸に絡まるため、
ワックスタイプのフロスと比べて
歯垢や汚れを多く除去できます。
≪エックスパンドタイプの糸≫
糸が唾液で膨らむ性質があるため、
歯垢を最も掻き出すことができます。
太さがあるため、歯間が狭い方には不向きです。
狭い部分に無理やり入れると、
歯肉を傷つけたり負担が増すこともあります。
◆形状の種類
≪糸巻き型≫
【指巻き法】
① 自ら必要な長さに切り、指に巻き付けて使用する。
② 指から肘くらいまでの長さにフロスを切り、
左右の中指の第二関節に巻き付けて歯垢を除去する。
③ 歯垢がついた部分を使用しないように別の部分を使用し、
上下左右すべての歯間を清掃。
【サークル法】
① 必要な長さに切り輪を作って指に巻いて、
他の指で動かす。
② 輪を中指に巻き、親指と人差し指で握る。
③ 歯垢がついた部分を使用しないように別の部分を
使用していき、上下左右すべての歯間を清掃する。
≪ホルダー型(糸ようじ)≫
① 持ち手がついていて、あらかじめ切られているフロス。
② Y型とF型の形状が販売され、フロス初心者の方には
簡単に使いやすい。
③ 人差し指と親指で握り、歯間を掃除するたびに
水で洗って使用する。
◆フロスを使用する際のポイント
≪1.歯みがき前に行う≫
歯ブラシが先かフロスが先かということについては、
最初にフロスを使った方が歯の汚れがきれいに落ち、
歯磨き後のフッ素が歯に良く行き渡るということです。
正しい順番は
「デンタルフロス→歯ブラシ」です。
歯ブラシではフッ素配合の歯磨き剤を使う
と良いでしょう。
≪2.無理やり歯茎にフロスを
入れないようにする≫
フロスを力任せに行うと、
歯茎や歯を痛めてしまいます。
必ず歯に沿ってデンタルフロスを入れ、
力を抜いて行うようにすると、
歯茎を痛めにくいです。
≪3.フロスを使いまわさない≫
フロスは歯垢を掻き出した状態で、
歯垢に歯多くの細菌が潜んでいます。
一度使用したフロスは衛生上きれいでは
ありませんので、使い捨てを守りましょう。
≪4.出血に痛みが伴う場合は
すぐに歯科医院へ行く≫
歯肉の腫れた部分から出血することは
歯周炎になりかけの場合、
たまに起こることです。
ただし、出血した部分が痛いと感じる場合は、
フロスで傷がついた可能性がありますので、
なるべく早く歯科医院へ通院し、
処置を受けてください。
◆効果的なフロスの使い方
フロスを使っていても、正しい使い方を知らない
と効果が半減してしまう可能性があります。
フロスの効果を最大限に引き出すための
正しい使い方を詳しく説明するのも重要です。
フロスを指に巻きつけ、
歯と歯の間にやさしく挿入します。
歯のカーブに沿って上下に動かし、
プラークを取り除きます。
力を入れすぎないように注意し、
歯茎を傷つけないようにします。
◆家族で声を掛け合う
「デンタルフロスを忘れないように、夫婦で声を掛け合う」
という 微笑ましい光景もいいですね!!♡
◆最後に
いかがでしたか?
なぜ 【デンタルフロス】 は必要なの?使ってる? その②
について理解が深められたでしょうか。
デンタルフロスは、歯ブラシだけでは取りきれない
歯間の汚れを除去する重要なケアアイテムです。
正しい使い方で歯垢や食べかすを取り除くことで、
虫歯や歯周病を予防し、健康な口腔環境を維持できます。
日々のケアにフロスを取り入れ、大切な歯を健康に保ちましょう。
快適な環境でクリーニングやメンテナンスをお受け下さい ♪
越前市武生あさざわ歯科医院、歯科衛生士のMTでした。
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